長期化する慢性乳腺炎

乳腺炎の多くは、授乳中に引き起こされるかの世があります。特にうっ滞性乳腺炎は、母乳が詰まってしまうことで引き起こされますので、授乳中でなければほぼなることはないでしょう。ところが、それ以外の状況でかかってしまう乳腺症があります。それが、慢性乳腺炎です。

慢性乳腺炎の場合、乳輪の下にしこりができるところから始まります。痛みを伴うために、すぐにわかるようになりますが、だんだんと大きくなっていき赤くはれ上がるようになるのです。さらには膿が出るようになったり、発熱を伴ったりしていきます。多くの場合には、乳頭が陥没していき、全身に悪寒が走り発熱を伴うでしょう。治ったとしても何度も繰り返す可能背もあります。もともと乳頭が陥没している人はなりやすいとも言われていますので、しこりができたら要注意であるといえるでしょう。

慢性乳腺炎の原因は、乳管に詰まった角質です。そこに細菌感染が重なったことで引き起こされていくと考えられていますが、絶対的な原因であるかどうかはわかっていません。乳管拡張症がある場合には、細胞片や脂肪の混ざった液が溜まることでなることもあります。

授乳にかかわらず起きる乳腺炎ですが、予防方法としては清潔にすることを心掛けることが大切です。再発する可能性が高く、慢性化してしまう恐れがありますので、乳腺外来などで相談しながら再発防止に努めていくことが必要となるでしょう。慢性化しないためには乳腺炎や母乳の詰まりに対応したハーブティーを採り入れるなど、普段の生活習慣も見直してみましょう。

急性化膿性乳腺炎とは

乳腺炎の中でも怖い症状となるのが、急性化膿性乳腺炎です。原因は、白色や黄色ブドウ球菌にありますので、非常に高い熱を出す可能性があります。どうしてこのブドウ球菌に感染するかというと、赤ちゃんの成長に原因があるのです。大体赤ちゃんが1か月過ぎから感染する可能性がある急性化膿性乳腺炎ですが、ここには乳歯の問題があります。ちょうど生え始めてくる時期で、授乳中に乳首を傷つけてしまうことがあるのです。この傷から、赤ちゃんの口腔内にある白色や黄色ブドウ球菌が侵入してしまい、乳腺を通して乳房内であっという間に感染してしまうのです。

急性化膿性乳腺炎の症状は、最もはっきりした症状が起きてきます。ブドウ球菌により化膿していきますので、乳腺が腫れるだけではなく、強い痛みが出てきてしまいます。触るだけでもつらい痛みですが、そのうえ38度を超えるような高熱を出してしまうのです。非常に怖い状況であるということを理解しておきましょう。

治療方法は、最近の拡大を抑えるための抗生物質の投与と感染経路の遮断、膿を排出されることになります。炎症をさえる消炎剤も投与されることになりますが、改善がみられな場合には切開手術になることもあるのです。

うっ滞性乳腺炎と対処

乳腺炎には3つの症状があります。その中で、10人に1人は経験するといわれているのが、うっ滞性乳腺炎です。初産の若い女性に多く見られる症状で、乳管がすべて開通していない状況が引き起こしやすいことがわかっています。

乳管がすべて開通していない状況では、母乳が残っている状況ですと詰まってしまうことがあります。母乳が出にくかったり、出なかったりした状態が続くと、これが炎症を引き起こしてうっ滞性乳腺炎となるのです。症状としては、乳房全体が赤くはれ上がって固くなります。だんだんと赤黒い状態へと変わってきてしまいますので、外観からすぐに判別ができるでしょう。微熱も出てきますし、悪寒もあり、わきの下のリンパ節が腫れてくることも症状の一つに挙げることができます。

新生児の場合、まだまだ哺乳力が弱く乳腺内に残ってしまうことがあります。この場合、搾乳をするなどケアをするところではありますが、これがうまくいかなかった場合などで起きてしまうのです。基本的な対処としては、できるだけ飲んでもらうようにすることで、乳管に詰まりにくい状況を作ることができます。

治療方法としては、ひどい場合には抗生物質を投与することになるでしょう。乳房の固さが戻るように、授乳は中断しなければいけません。軽い場合には、乳管を広げるようにしたり、搾乳したりすることで乗り越えることもありますので、医師の診断に従うことが大切です。

怖い乳腺炎

母乳が出にくくなったり、出なくなったりしたときには様々な原因が考えられます。水分不足もありますし、ストレスといった要因も、母乳には大きくかかわってくるからです。体が冷えていたりしても、母乳は出にくくなりますので、冷え性の原因ともなる貧血といったことも大きな要因となります。しかし、母乳が出にくいということは、これだけが原因ではありません。怖い症状として、乳腺炎というものがあることも忘れてはいけないのです。

乳腺炎には3つの種類が存在します。うっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎、慢性乳腺炎の3つになりますが、授乳中に起こす可能背があるのがうっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎です。一部の急性化膿性乳腺炎と慢性乳腺炎は、授乳中が原因とはなりません。

基本的な考え方として、乳腺炎は乳腺の炎症から起きる症状です。傷みと発熱を伴い、非常に苦しい状態となってしまいます。特に授乳中の場合には、混乱しやすい状況となってしまうことから、育児に影響を与えてしまうことも珍しくありません。

乳腺炎と一口に言っても、対処方法も異なります。母乳が出ないからといって、マッサージを行えば急性化膿性乳腺炎は悪化してしまうことにもなりかねません。どういったものが乳腺炎となるのか、母親を含め知っておくことは何よりも大切なことです。できるだけ早い処置が必要になることも出てきます。症状からも判断できることがありますので、出産する前から知識として蓄えておくといいでしょう。